施設の特徴
作業の流れは一方向
搬入から調理作業、配送までの作業は、すべて一方通行で行われ、食材が後戻りしないようになっています。
エリア別に調理をしています。
- ・食材同士の汚染を防ぐために、作業ごとに部屋を分けています。
- ・床の色や、白衣、エプロンなどを色分けしているので、部屋を移動するときは白衣やエプロンを着替えます。
見えない危険を防ぐ工夫
- ・調理室はドライシステム(床が乾いた状態)を取り入れ、湿度を抑えることで、細菌の繁殖を防ぎます。
- ・給食を届けるトラックへの積み込み作業は、ドックシェルターという装置で出入り口と車とのすき間をなくし、ホコリや虫などが施設内に入り込まないようになっています。
食物アレルギーに対応します。
- ・アレルギー専用調理室では卵を除去した調理を行い、調理後は個別の容器に配食を行います。
- ・普通給食と同じく、安全・安心でおいしい給食を作ります。
- ・原田南センターでは、1日あたり最大90食の食物アレルギー対応食を提供できます。
施設紹介
同じ食材でも、行程ごとにきちんと区別します。
パススルーカウンター
下処理済の食材だけを通すカウンター
下処理が終わった食材は、パススルーカウンターを使って、食材だけを移動させます。調理員さんの移動を最小限にすることで、人から食材への食中毒事故を防ぎます。
蒸気回転釜
盛り付けるときは、食材を入れるときと反対側から盛り付けます。
蒸気回転釜の出口は反対側にあり、加熱前と加熱後の食材が混ざらないようになっています。
安心・安全だけじゃない。給食をおいしくする工夫。
スチームコンベクションオーブン
様々な献立に対応しています。
入口と出口は反対側にあり、担当の調理員さんもそれぞれ別の人が作業します。
焼き魚やハンバーグは、スチームコンベクションオーブンを使います。蒸気を使って加熱するので、短時間でもふっくらと仕上がります。
連続フライヤー
一度にたくさんの揚げ物をむらなくおいしく調理できます。
コロッケや魚のフライなど揚げ物を調理する専用の機械です。学校給食センター用の大きな機械なので、一度でたくさんの揚げ物を調理することができます。
真空冷却機
茹でた野菜を短時間で冷やす、真空冷却機を完備。
和え物等で使う野菜類を茹でた後に冷やすための機械です。入口と出口の扉が別になっている「パススルー構造」を取り入れているので、冷やした食材は和え物調理専用の部屋から取り出せます。
使った後の食器や食缶は、1つずつ洗浄・消毒しています。
コンテナ洗浄機
長い機械を通ることできれいになって出てきます。
各学校から戻ってきた食器や食缶、コンテナは、それぞれ専用の機械で洗浄します。洗浄機できれいになった食器や食缶は、クラスごとに分けて保管します。
天吊り式コンテナ消毒保管機
コンテナに熱風を送って消毒できる最新設備です。
天吊り式コンテナ消毒保管機を使って熱風で消毒し、次の日も安心して使えるようにしています。
その他
展示・体験コーナー
攪拌(かくはん)体験が可能な移動式煮炊き釜、手洗いチェッカーなど食育に関する様々な展示のコーナーを設け、積極的な食育学習機能を備えています。
見学通路
一部の作業工程を間近で見学ができるエリアです。
見学が困難なエリアや時間によって作業が見えない場合には、モニターの映像により確認することができます。
研修室・プレイロット
見学会や試食会で使用する研修室は、窓が大きく、明るく開放的な空間です。
敷地内のプレイロットは地域のコミュニティの場としてお使いいただけます。
太陽光パネル
太陽光発電により施設の一部の電気をまかなっています。
施設内のモニターによって現在の発電量を確認することができます。
- コージェネレーションシステム
- ガスコージェネレーションシステムとは、ガスの熱を利用して電気をつくり、同時に発生する熱を空調や厨房設備などに利用しています。廃熱を利用しているのでCO2の排出量を削減できる環境にやさしいシステムです。
地域社会への貢献
- 防災訓練
- 移動式煮炊き釜によるプレイロット周辺での炊き出し
- キッチンカーを使用した炊き出し協力
- コージェネ発電による災害時インフラの確保